この記事ではバイクのレストアをこれからしようと思っている方、してみたいけど何から始めればいいのか分からない方に向けてレストアの流れを書いています。
工程別に分かりやすく解説していますので参考にして頂けたらと思います。
はじめから、プロのように細部までこだわった本格的なフルレストアはできませんが、悪い部品等だけ交換し綺麗にしながら組んでいくといったセミレストアなら初心者でもできます。
知識や技術はやっているうちに身に付きます。
とりあえずやってみよう!!
レストアとは
レストアとは元に戻す、新品同様に復元することを指します。
オーバーホールと何が違うの?と思われるかもしれませんがほぼ変わりません。
オーバーホールは個々の部品、パーツの修理などを指す事が多いです。
レストアは古い車両等をバラバラにし各部品をオーバーホールし組み上げる作業という感じで覚えてもらうといいです。
レストアに必要な道具
では、必要な道具を挙げていきたいと思います。
特殊工具は思いついた物を挙げましたが最初から全て揃える必要はありません。
自作等で補えるのもありますし、まずやってる内に欲しくなりますので徐々に増やしていけばいいと思います。
車両のサービスマニュアルと基本工具は揃えておきましょう。
基本工具
- ソケットレンチ9.5mm 1セット
- ソケットレンチ6.3mm 1セット
- エクステンションバー、ユニバーサルジョイント
- トルクレンチ
- メガネ、スパナ 1セット
- 六角レンチ
- +、-ドライバー
- ペンチ、ニッパー
- 樹脂ハンマー、鉄ハンマー
特殊工具
- テスター
- ヒートガン
- インパクトレンチ
- ドリル
- グラインダー
- エキストラクター
- ショックドライバー
- タップ、ダイス
- 注射器(ブレーキ回り用)
- タイヤレバー
- コンプレッサー
- サンドブラスト
- コンプレッションゲージ(エンジンの圧縮計測)
- バキュームゲージ(キャブ同調)
- バルブスプリングコンプレッサー等々
清掃~仕上げ用具
- ワイヤーブラシ
- 真鍮ブラシ
- ナイロンブラシ
- スコッチ
- サンドペーパー
- ピカール
- バフ 青棒
- 塗料等々
レストア前の車両チェック
レストアにかかる前にエンジンがかかるかどうか、異音はないか、フレームの曲がりはないか等確認しておきましょう。
はじめからエンジン分解までする予定であればいいのですが、初心者がやるには手間と費用が高くつきます。ここでかからない場合は載せ替えを検討しましょう。
とはいえ始めのうちはエンジンが悪いのかどうかも判断できないと思うのでコンプレッションゲージ等、測定器具があるといいですね。
現状を数値化して判断でき、修理等するときにも使えるので買っておいて損はないです。
二度手間を避ける為にもエンジンをかけて走れるようにしてから始めることをお勧めします。
エンジンがかからない時はこちらを参考にしてください。
全部綺麗にして組み上げた後エンジンがかからなかったらショックが大きいです。
ちなみに2回経験してます。2回ともエンジンまで分解しました。
レストア 解体編 作業手順
解体はブロックごとにバラしていきましょう。
清掃、整備の時に分解していけばいいので、全てバラバラにする必要はありません。
あと解体した部品は部位別に分けておきましょう。
筆者は
- 外装
- 保安部品(ウインカー、ヘッドライト等)
- ワイヤー類
- キャブレター
- 冷却関係
- 電装系(ハーネス、リレー等)
- フロントブレーキ
- リアブレーキ
- リア足回り
- フロント足回り
- エンジン回り
- フレーム
こんな感じで分けてます。
車種にもよりますが解体する順番もこの順番でいいです。
古い車両だとよくネジがなめたり折れたりするのでソケットは奥までしっかり押し込み、+等は番手を合わせて緩めましょう。
特に+ネジはなめやすいのでショックドライバーなどあると簡単に外せます。
レストアにおいてネジやボルトの固着はよくあることなので対処できるようにしておきましょう。
各部品清掃~整備
清掃~整備はレストアのメイン作業です。
各部品をさらに分解しゴム、パッキン類はできるかぎり全部変えていきましょう。
再利用できなくもないですがゴム、パッキン類は劣化しやすいのでここで変えておかないといずれ不具合がでます。
錆がでている部分はワイヤーブラシやペーパーをかけ錆止め処理し塗装していきます。
アルミ等、金属部分は鏡面にしてもカッコいいですね。
油汚れ等はパーツクリーナーや専用の洗浄剤等でやれば簡単に綺麗になります。
汚れに応じたケミカルで時間短縮しましょう。
整備に関しては重要な部分なのでまた別記事で細かく紹介していきますので参考にして下さい。
分解清掃時は必ずこの部品はどんな仕組みで、何の為にあるのかを考えながらやりましょう。
これを意識しておかないとブレーキ等重要な部品は走行に支障がでるので、危険です。
分からない時は部品ごと変えるか完璧に理解できるまで調べましょう。
分解前の写真を撮っておきましょう!
組立はサービスマニュアルを見ながら組みましょう!
組み立て
組み立てはサービスマニュアルを見ながら各部品を間違いのないよう取り付けていき、とにかく締め忘れに注意してください。
エンジン回り、足回り等、重要な部分は規定のトルクで締めた後マーカー等でチェックしながら進めるようにしておくと安心です。
順番は解体した順に遡っていくと間違いないです。
前後すると二度手間になったりしますので解体した順番は記録等しておくといいでしょう。
最後にバラしたブロックから清掃、整備して組んでいくと回りもスッキリしていくのでいいですよ。
最後に
必要な道具から組み立てまでざっくりご紹介しましたがレストアに重要な事は構造を理解し復活させてやる事です。
初心者のうちはとにかくもとに戻せるよう写真や記録を取っておきましょう。
分解していけば一つ一つの仕組みは単純です。
それが組み合わさって難しく見えてるだけなので是非分解してみて理解し知識、技術を身につけていって下さい。
レストアに役立つ情報や小技を紹介していますので是非ほかの記事も見て下さい。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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