【徹底解説】キャブレターオーバーフローの解決方法

キャブレターオーバーフロー解決方法
キャブレター オーバーフロー

ガソリンが漏れている。

エンジンがかかりにくい、またはかからない。

かぶり気味、吹けない。

その症状、オーバーフローかもしれません。

この記事ではキャブレターのオーバーフローの症状から解決方法について解説していますのでチェックしてみて下さい。

目次

キャブレター オーバーフロー

キャブレターにはタンクから流れてくる燃料を一定に保つ役割があります。

部品の劣化等によって保つことができなくなり溢れだしてしまうことをオーバーフローといいます。

キャブレターの中には3つの重要な部品があります。

  • 燃料を貯めておくフロートチャンバー
  • 栓をするためのフロート(浮き)
  • 栓の役割をするフロートバルブ、バルブ受け

フロート周りの部品が燃料を一定に保つ役割をしています。

フロート周りの部品が機能しなくなるとオーバーフローになります。

オーバーフローを放っておくとエンジンまでガソリンがまわり、最悪の場合エンジンが故障してしまいます。

負圧式コックの場合、オーバーフローに気付きにくく症状が悪化してしまうといった事もあるので注意しましょう。

キャブレター オーバーフローの症状

オーバーフローするとどうなるの?

キャブレターがオーバーフローするとエンジン始動不良や、アイドリング不良、パワーがでなくなり吹け上がらなくなったりします。

なぜなら、オーバーフローすることによってキャブレターから燃料が溢れだし、燃料が必要以上に燃焼室に入ってしまうからです。

主な原因としては、フロートのひび割れやバルブのゴミ嚙み、Oリングの劣化等が挙げらます。

必要以上に燃料がエンジンにいくと理想の空燃比が崩れ、始動不良やアイドリング不良が起こるのは明白です。

また、滲み程度でも蓄積されれば空燃比が崩れエンジン不調の要因となります。

オーバーフロー放っておくとどうなるの?

エンジンがかかるからと放置して乗っていればエンジンブローします。

なぜなら、オーバーフローで溢れだした燃料がエンジンに流れ込み、潤滑に必要なオイルをかき落としてしまうからです。

油分を失ったエンジンがどうなるかは言うまでもありません。

特にオイル量が増えていたら要注意です。

キャブレター オーバーフローの解決方法

オーバーフローを修理するにあたってまず原因を見つけなければなりません。

オーバーフローでよくあるのが

フロートバルブの摩耗、段付き、ピンの固着

バルブ受けの当たり面、Oリングの劣化

フロートの浮き不良

等があり、これらの部品を交換することで解決できます。

ですが全ての部品を交換する必要はないので一つずつチェックしていきましょう。

フロートバルブの摩耗、ピンの固着

経験上最も多いパターンです。

バルブの摩耗というよりも劣化のほうが正しいかもしれません。

先端のゴムの部分が硬くなり、密閉できず、燃料が溢れ出すケースです。

フロートと呼ばれる浮きの力によって栓をしているだけなので、ゴムの部分が劣化してしまうとすぐ漏れてしまいます。

あとフロートバルブが原因でオーバーフローするケースでピンの固着があります。

ゴムの反対側についてるヤツです。

ピンが固着するとバルブが栓をする前に止まってしまい燃料はどんどん溢れてきてしまいます。

放置車両なんかは固着していることが多いので注意して下さい。

ピンの固着であればキャブレタークリーナー等で漬け込んだりすれば、復活させることができるので試してみて下さい。

フロートバルブ受け 当たり面、Oリング

フロートバルブ受けはフロートバルブのゴムが当たる部分でバルブシートとも呼びます。

バルブの当たり面はゴミ嚙みや傷等で漏れます。

浮きの力だけで栓をしている部分なので非常に繊細です。

目視で傷が入っている場合などは交換しましょう。

応急処置として綿棒にコンパウンドで復活できる場合もあります。

あとフロートバルブの当たり面は勿論のこと、外側のOリングも注意が必要です。

このバルブ受けは外側はOリングで密閉されているだけなので、劣化によって漏れが発生しやすい箇所でもあります。

ゴム製品は基本的に交換前提で考えておくのが無難です。

フロートの浮き不良

フロートのチェックは簡単で浮けばOKです。

変色していようが傷が入っていようが気にしなくて大丈夫です。

沈んだりするようであれば交換してください。

最後に

オーバフローは放置しておくと不調を招くだけでなく、エンジンにまで影響してくるので怪しいと思ったらチェックしてみましょう。

燃料がエンジンまで回ってしまってる場合、タンクのコックも潰れている可能性があるので確認してみて下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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