エンジンがかからない
プラグの火が飛んでいない
イグナイターが怪しいけど、純正品は高い、、、と考えている方
この記事を見て頂ければイグナイターの修理ができるようになりますので是非やってみてください。
今回はイグナイター不良が多いカタナ250でやっていきます。
ついでにイグナイターのFET化もしたので参考にしていただければと思います。
イグナイター
イグナイターは簡単に言うと点火システムの一つで、回転信号等から点火のタイミングを制御しているパーツになります。
おおまかにバッテリー→イグナイター→イグニッションコイル→点火プラグの流れです。
イグナイター修理に必要な道具
今回は初心者向けとゆうことで手軽に揃えられる道具で進めていきたいと思います。
- はんだこて(100均でもOK)
- ヤニ入りはんだ
- はんだ吸い取り器か線
- カッター
- 接着剤、グルーガン
- ペンチ、ニッパー
- トランジスタ(2SD1976,FET化は TK18A50D)
- 電解コンデンサ(10㎌25V 1個、10㎌50V 2個、47㎌35V 1個、47㎌35V 1個)
はんだこては高いものでなくても構いませんが温度調節がついてると便利です。
トランジスタは今回FET化してみたかったのでTK18A50Dを使いました。
FETは大電流が流せ消費電力が少なくなりスイッチング速度が高速。
簡単に言うと点火効率が良くなり、始動性やフィーリングが良くなります。
今回コンデンサは85℃のものがありましたが、高温での耐久性が高い105℃品を使いました。
イグナイター分解~清掃、コンデンサ、FET 取付
基盤取り外し
基盤を取り出す作業が一番大変かもしれません。
基盤はカプラー側に引き抜く形になっており基盤と外装がボンドでしっかりくっついています。
うまくやれば引き抜けるかもしれませんが、ヒートガン等で温めないと無理かも、、、と思うくらいくっついてます。
イグナイター トランジスタ,コンデンサ取り外し
赤丸の部分を交換していきます。
トランジスタ、コンデンサの取り外しは先に足を残して全部切ってしまいましょう。
特にトランジスタは3本足なので先に切っておかないと取り外しに苦労するうえに、熱をかけすぎて他の部品も壊してしまうかもしれないので切っておく事をお勧めします。
あとはペンチでつまんではんだこてを当ててやると取れます。
はんだこてを当てても溶けない時はヤニ入りはんだを少しのせてやると溶けるようになります。
コンデンサは種類が分からなくなる可能性があるため写真も一緒に撮っておくといいと思います。
基盤掃除
次は基盤の掃除を行います。
コンデンサ、トランジスタを外した箇所には、スルーホールという穴があいています。そこを掃除しておかないと絶縁不良がおきたりしますので必ず掃除してください。
まずヤニ入りはんだを少しのせ、はんだ吸い取り器や線ではんだを吸い取ればOKです。
穴は埋まったままでも構いませんが、後の事を考えると貫通している方が良いです。
FET,コンデンサ取り付け
取り付けは元に戻す感じで足を入れ少し浮かせた状態ではんだ付けしていきます。
足を入れいいところで曲げてやるとやりやすいです。
この時の注意点としては、コンデンサの種類を間違えない事と極性を間違えないようにしましょう。
あと電子部品は熱に弱いのであまり長くこてを当てすぎないようにしましょう。
一度やる前にyoutubeで半田付けの動画を見てみる事をお勧めします。
動作確認
いよいよ動作確認です。車両にカプラーをさしてエンジンをかけてみます。
エンジンがかかりアイドリングも安定していればOKです。
ここでエンジンがかからなかったりアイドリングが不安定になる場合、絶縁不良等が起きている可能性がありますのでもう一度はんだをやり直してください。
復旧
あとは各部品をグルーガン等で固定し外装に戻し接着剤でとめて完了です。
各部品の固定は足が振動で折れないくらいで構いません。
外装は水等が入らないようにしっかり保護しましょう。
最後に
お疲れ様でした。
イグナイター修理と聞くと手を出しにくいイメージがありますが部品も安価ですので捨てるくらいなら一度やってみる価値はあると思います。
何を変えればいいか分からないという方はまずコンデンサを変えてみるといいと思います。経年劣化で電気を貯められなくなっているものが多いです。
各部品も数円から数十円で手に入りますし、容量、型番も一度基盤を出してしまえば書いてありますので是非挑戦してみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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