この記事ではタップを立てる方法を解説していきます。
- タップを立てるって何?
- ネジを切るって何?
- どうやってやるの?
バイクや車、DIY等でボルトが入りにくいなーとか、ここにボルトつけたいなーって思うことありますよね?
そんな時にタップ、ダイス等を使います。
誰でも簡単にできますので、是非チャレンジしてみてください。
ボルトの種類、規格 タップのサイズ
まずタップを立てる前に知っておくべき事があります。
それはボルト、ネジの種類です。
ボルト、ネジにも規格があり、メートルネジ、インチネジ、管用ネジ等、その中でも細目、並目、テーパー等様々な種類があります。
タップを切る前にボルト、ネジの種類、規格を確認しておかないと、ボルトが途中で止まったり、入らなかったりします。
といっても身の回りで使われているほとんどのボルトはメートルネジなので今回はメートルネジを紹介します。
メートルネジ サイズ
メートルネジはM○○といった表記で示されています。
ホームセンターでもよく見かけますね。
この○○に入るのはネジの外径になります。
メートルネジにも細目、並目とありますが今回は使う事が多い並目を紹介します。
M1から順にありますが、特にM4~M16はよく使われているので覚えておきましょう。
メートル並目ネジ | ピッチ | ドリル下穴 | 六角ボルト頭 |
---|---|---|---|
M4 | 0.7 | 3.3 | 7 |
M5 | 0.8 | 4.2 | 8 |
M6 | 1.0 | 5.0 | 10 |
M8 | 1.25 | 6.8 | 13 |
M10 | 1.5 | 8.5 | 17 |
M12 | 1.75 | 10.3 | 19 |
M14 | 2.0 | 12.0 | 22 |
M16 | 2 | 14.0 | 24 |
タップの種類と番手
ボルトにも種類があるよーって事が分かってもらえたところで、本題のタップについて解説していきたいと思います。
ボルトに種類があるようにタップにも種類があります。
でも複雑なことはないのでサクッと覚えておきましょう。
タップの種類
タップには主に
- ハンドタップ 切り屑を溝に貯めながら切っていく。
- スパイラルタップ 切り屑を上に排出しながら切っていく。
- ポイントタップ 切り屑を落としながら切っていく。
- 転造タップ 切り屑をほとんど出さず盛り上げて溝を作る。
通り穴、止まり穴、材質の硬さ等で使い分けたりします。
DIY等ではハンドタップでほぼカバーできますので迷ったらハンドタップを用意しましょう。
タップの番手
次に番手です。
タップには1番、2番、3番と番手があります。
- 1番は10山くらいまで削れていて、下穴に対して真っすぐ開けやすいようになっています。
- 2番は5山くらいまでで、1番で完全にネジが切れてない部分を切っていくのに使います。
- 3番は2山くらいまでで、仕上げタップと呼ばれたりしています。
全部揃えなきゃいけないの? 仕上げタップだけじゃダメなの?
と思いますよね。
結論からゆうと2番だけでも大丈夫です。
3番だけでもいいのですが、最初のかかりが非常に悪く斜めに入っていきやすいので2番をお勧めします。
とはいっても2番では先の5山くらいは完全にネジが切れないので、止まり穴のネジを切る場合は3番もいります。
あとM3~4等小さなネジは少し斜めに入るだけで簡単に折れますので、小さなネジを切る場合は1番もあった方がいいです。
作業手順
最後に手順を解説しておきます。
- サイズ、種類の選定
- センターポンチを打つ
- 下穴を開ける。
- タップを立てる。
サイズ、種類の選定さえ間違えなければあとは真っ直ぐ開けるのみです。
タップを切っていく時は硬くなったら無理にいかず、半周~1週戻してまた進んでを繰り返せば切れます。
無理にいくと折れてしまいますので注意してください。
強度のいらない部分であれば下穴のサイズをコンマ1~2大きくしてやるとタップが切りやすいですよ。
まとめ
- タップを使うボルトの種類に合わせる。(サイズ、ピッチ)
- 下穴と同じ角度でタップを立てる。
- 硬くなったら無理に切っていかない。
タップを立てる時はこの3つに気を付けてチャレンジしてみてください。
タップをマスターすれば作業の幅がグッと広がりますよ。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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